車検の手順 -準クラシックカー編-

魚津市で車検なら当店にお任せください!

当店のお客様に許可を頂いて車検中に何枚か写真を撮らせていただいたので、こちらのCT9Aランサーエボリューション8をご紹介します!

こちらのお車は製造から18年ほど経ってますが常に全力整備をさせていただいておりますので当店メンテナンスの車両でも1.2番を争う好状態の車両です! オーナー様は生涯乗るつもりで、クラシックカーになる事が決まっている予備軍ですので通常の車検とは少し違った部品交換となります。(一般的にクラシックカーの定義は製造から30年ですね)  計画的な部品交換が、将来クラシックカーになった時の維持力に繋がります!

10年近く前から長期目線での部品交換計画の、たまたま今回の車検を取り上げただけですので毎回作業が全然異なります。廃盤の可能性が高くなってくる車齢16年前後から交換部品が多くなってくるので、参考程度にご覧いただければ幸いです。

ご用命事項

「全てお任せで、交換が必要な部品は全て交換!予算問わず!(・Д・)」という男気溢れるご用命です!

私たちが車検をする時は

  • オーナーがあと何年乗るか?
  • 2年後の車検までに要交換となる物は交換推奨する
  • 予算はいくらまでかけても良いか?

というのを考えて車検をするのですが、クラシックカーや予備軍だと上記に追加して

  • 近いうちに廃盤になる可能性のある部品は何か、それをいつ交換するか
  • 生涯で一度は交換する部品をいつ交換するか、廃盤時期を予測する
  • リフレッシュをどの順番で行うか
  • 予算が限られている場合、何を優先させるか

の計画が重要となります。クラシックカーは部品の廃盤との闘いで、廃盤になると部品調達コストが段違いに増える他、廃車になるリスクもあります(汗)

実は三菱車が得意です

この魚津市にも三菱ディーラーが2件ありました。それが1件となり、2020年にはそこも閉店(涙) 当店は元々三菱ディーラーとは親密な関係にあって技術力が認められたのもあり、魚津店にあった修理書のほとんどを受け継いでます。なのでランエボの修理書は全て完備です!また縁があって三菱で長年整備を務めたメカニックも当店に在籍しております! 

今回のプランニング

今回は4年ほど前から私が勝手に計画していた「ウォーターホース全交換」と、毎日乗らない車だからこそ故障率が高い「燃料ポンプ」、また今年になって当店でのCT9A故障が多い「オートエアコンのエアミックスモーター」をメインに交換します。

一歩間違うと「過剰な部品交換」になってしまうのがプランニングの難しいところです。実はこの記事を書いている私自身もCT9Aランエボオーナーとして同水準の部品交換をしておりますので、部品交換・交換時期については信頼していただけております。「私自身がすでに交換した物・近いうちに交換したい物」も経験としてお客様にもフィードバック!

作業開始

ランサーエボリューション8入庫

今回はこちらのランエボを車検でお預かりです!マニアでも見分けが難しいですが、ランエボ8となります!

まずはエンジンルームを点検します。ヘッドカバーも新品にしたのでピカピカですね!

ファンベルトに小ヒビあり交換、ついでにプーリー交換、通常は換えないのですがもう20年以上乗るので数百円の取付ボルトも新品を手配します。

エンジンルーム点検
下回り点検

下回りも防錆塗装してあるのでキレイです!エンジンマウントやブッシュ類も交換してあり、状態は良いです!

ブレーキパッドとローターの状態をチェック!ブレーキのオーバーホールは一度行ってますので、次回はパッド交換と同時期に予定しております!

ブレーキ、足回り点検
交換部品

これが今回の交換部品です。お客様と相談の上、燃料ポンプ&フィルター&ゲージを新品にします!こういった部品は値上がりが激しく、廃盤になる可能性もでてくるので早めの部品手配です。

新年早々に部品手配してあった物ですが今年の物価高で値上がりが激しく、良いタイミングでの注文でした。

以前にエボ9タービン搭載した時にターボ廻りのウォーターホースは交換済みですが、今回は残りのウォーターホースを全交換します。劣化で白くなってますね。ついでにサーモスタットも交換。盲点?のオイルクーラーサーモは交換済みです。

ウォーターホース交換
エアミックスモーター交換

オートエアコンのエアミックスモーター交換。故障すると温度切替ができなくて暖房が出ない事例が今年ありました。こちらは私の経験上ですが廃盤になる可能性もあり、また一度替えれば再交換の必要無しと判断して今回交換です。

以前に当店でRECARO社シートに交換させていただいたのですが、このような書類が無いと社外シートは車検NGとなっております!

RECARO車検書類
テスターにて測定

整備完了後にテスターにて数値測定して車検の適合性をチェック!OKなら書類を作成し、新しい車検証を発行します。

次回以降のプラン

次回車検では一部のエンジンセンサー類交換やハブベアリング&ドライブシャフトブーツ交換を(セットで工賃の節約になるように)、時期未定分としてはABSハーネスやプロペラシャフトのジョイント交換などとなります。お客様の使用状況を考慮し、一度替えれば20年以上再交換する必要のない物をメインに考えております。

また生産終了車の部品は需要の減少や管理コストから値上がりする一方なので、予算が許す限りで早めの部品交換をおススメしていきます。

まとめ

今回のようにこだわった車検はお客様のご意向に合わせたプランニングがとても重要です。これが車齢30年を超えてくると「部品が出る消耗品は今のうちに全交換」くらいの気持ちと予算が必要となります。今回は予備軍でまだ部品供給がしっかりしているので「いずれ交換する、また廃盤で致命傷となる部品を事前に・順番に交換していく」を心がけます。

30年選手の中でも人気で個体も多めなAE86なども当店も廃盤に泣かされております。もちろんランエボ以外もオーナー様の気持ちになって計画しますので、また参考になさってください!