車検の手順 -BMWミニクーパー編-

輸入車の車検もギャラップ関口自動車へ!

MINI入庫

BMWミニの車検をご紹介

過去記事で「車検の手順」でお客様のランエボを例に車検作業中の写真を撮らせていただいたのですが、今回は輸入車編としてBMWミニ(クーパー以外も“ミニクーパー”として浸透してますね)の車検を紹介したいと思います!

前回記事同様の注意点ですが、ランダムに今回の車検を取り上げただけなので参考程度にご覧ください。

輸入車のエンジンオイル交換、歓迎です!

エンジンオイル交換、歓迎です!ただし輸入車のオイルエレメントは在庫しておらず、多くの車種で午前中注文・翌日入荷となります。事前の予約をお願い致します。

輸入車の整備は断られる整備工場も多い?

輸入車の整備には特殊工具が必要な場合が多く、当店に持ち合わせがない場合もございます。しかしながらお客様車両のご入庫で整備経験のある輸入車も多く、当店で販売した新車・中古車は特に責任を持って対応する為に世界70メーカー対応の故障診断機を導入しました。専門の修理書は無いながらもしっかり対応致します!

実はMINIの事をよく知っています

輸入車はどれも不可の自動車整備工場も多いですが、スタッフがBMWミニクーパー(R56)に乗っていたのもありミニには詳しく、輸入車にも理解があります。整備士スキルは「自分の乗っている車、興味のある車」が一番伸びるのです。

ご用命事項

「いっぱい走るので消耗品はしっかり交換!しかし予算も大事!」というわがままなご用命です(笑) しかしこれ、多くのお客様が希望される条件だと思います。

前回の記事でのいくつかの注意している点を意識して、基本は2年間トラブル無く乗れるように消耗部品交換を考えます。

BMWミニの車検作業開始

MINI入庫

今回はこちらのF55ミニクラブマン ジョンクーパーワークスの写真を使わせていただきます!

出力アップで300馬力ターボエンジン、でも快適性能もしっかりしており4WDで安定性も抜群。カワイイ見た目からは想像できない程のワイルドな加速があり、一言で言うと「ツンデレ高級スポーツカー」ってところでしょうか。

エンジンルームを点検します。国産車と違ってエンジンルームの整備スペースが狭すぎる(涙)部品交換には多くの構成部品を外す必要があるので、整備基本料金は高くなりがちです。

エンジンルームの点検
下回りの点検

高速道路をよく使われるので、スチーム洗浄で汚れをしっかり落とします。特に冬季の高速道路を走る車は凍結防止剤の付着が多く、サビ防止に役立ちます。

エンジンオイル・オイルエレメントを交換します。

ブレーキは以前にディクセルパッドで交換済み。ディクセルやエンドレス、プロジェクトミューなどの有名どころはお取り寄せ可能です。

ダストの清掃とグリスアップして組み付けます。

ブレンボキャリパーの点検
プラグ点検の結果、交換します

左:9万km使用のプラグ  右:新品

こちらはエンジンの調子に大きく関わる消耗品ですので交換します。輸入車専用のプラグレンチが必要です。当店はBMWミニのお客様が多いので専用プラグレンチ保有しております。

バッテリーも弱っており交換します。国産車と違ってバッテリー本体の値段も高いですが、交換にも多くの部品を外してからの交換となるので作業料もかかってしまいます。

ディーラーだと総額8万円オーバーと言われたAGMバッテリーも、当店では5万円かからずにOK♪

バッテリーの交換
夏タイヤのチェック

夏タイヤもレグノでバッチリ♪交換後4万km走った割には残り溝も半分以上あり、高いタイヤは快適性はもちろん耐久性でも大満足ですね!

当時タイヤ新品交換時に引取・納車をさせていただいたのですが、乗り心地は段差衝撃もマイルドに変化したのが印象的でした。

時期的に車検ついでにタイヤ交換もして、整備完了後にはテスターにてサイドスリップ・ブレーキ・ライト類・排ガスなどを点検します。

部品入荷には時間がかかってしまう為、車検完了までの納期は若干長めです。

整備完了後はテスターにてチェック
故障診断機にて各項目のリセット

全ての作業が完了後、輸入車は故障診断機にて「次回車検時期」「エンジンオイル交換時期」など各項目のリセットが必要となります。

今回は「アイドリングストップ設定の前回記憶」コーディングを別途実施して作業完了です。前回アイドリングストップをOFFにしていると、次回エンジン始動時もボタン押さずともOFFになります!

お預かりの期間も長めです

部品の手配に時間がかかります。富山県内に在庫が無い場合は日本拠点(東京?)より、そこにも無い場合は本国よりお取り寄せとなります。日本国内に在庫あれば3日ほどで部品が届きます。

今年は「アメ車が冷却水漏れからオーバーヒート、ウォーターポンプ取り寄せ3ヵ月。しかも円安の影響で部品代高過ぎ」なんて事もありました(汗)

輸入車の整備料金が高くなりがちな理由

手順の紹介でも一部書きましたが、輸入車の整備基本料金が高くなる要因として

  • エンジンルームがパンパンに詰まっているなど、国産車と比べて整備・部品交換に時間がかかる
  • 整備時に特殊工具が必要な場合が多く、工具の購入が必要
  • 整備後の各項目リセットに高価な診断機が必要
  • 部品代が高い
  • 輸入車の整備スキルがある整備工場が少なめ

などが挙げられます。基本料金の違いについてご理解いただけますと幸いです。メーカー問わず定番故障としては「パワーウインドウ不動、修理10万円」なんて普通です。でも輸入車にはコスト度外視で大きな魅力がありますよね!

まとめ

特殊工具が全て揃っている「専門店」には敵わないものの、当店は一般的な整備工場の中では輸入車の整備台数は多い方だと思います。一般的な消耗品交換などはウェルカムですが、チェックランプ点灯でエラーコードしかわからない車種もあり、作業ができかねる場合もございます。

部品入荷にお時間がかかる為、余裕を持って早めのお問い合わせをお願い致します。