ワコーズ DPFクリーナー施工の必要性・効果

ワコーズのディーゼル2でDPFクリーニングしませんか?

ディーゼル2を注入

当店では和光ケミカルの商品を多数取り扱っております。今回は昨今のクリーンディーゼルエンジン乗りの方には必須メンテナンスともいえるDPFクリーナー「ディーゼル2」についてご紹介します。

DPFクリーナーって何?

ワコーズ ディーゼル2

いま人気のクリーンディーゼルエンジン。排気ガスをクリーンにする為に“EGR装置”や“DPF装置”というものを使っております。そこにディーゼルエンジン特有の有害物質である煤(PM)が溜まっていくのですが、DPFからその煤を取り除くのに最適な洗浄剤がワコーズのDPFクリーナー「ディーゼル2」なのです!
キメの細かい泡が本体内部に充満し、煤を強力に洗浄・分解します!

ディーゼルはNOxやPM改善の為にEGRとDPFの他、SCR装置を使う車種もあり、DPFをDPRと言うメーカーもあり…

クルマ業界はとにかく3文字のローマ字が好きなのです!

DPFをキレイにするとは

ディーゼル2の効果

マフラーに付いているDPF装置。ディーゼルエンジンの燃焼時に発生する有害物質をキャッチして燃焼温度が高い時に燃やしてしまおうという装置なのですが、クリーンディーゼルエンジンはDPFが煤(PM)でよく詰まります。

  1. 燃焼温度が高くならない運転を繰り返すとDPFの設計再生温度に到達しないので煤が溜まる
  2. DPFが詰まり気味になる
  3. 詰まる事でマフラーの排気がスムーズに流れず、排気の抵抗となる
  4. 出力の低下、エンジンチェックランプの点灯
  5. 排気がスムーズに流れない→EGR装置によって吸気側にも多くの煤が流れ、EGRクーラーやインマニも詰まる
  6. インマニまで詰まると吸入空気量が変化して効率の良い燃焼ができずにさらにDPFに煤が溜まりやすくなり、上記悪循環のエンドレスモード

に繋がります。最悪の場合はDPF交換で25万円&EGR装置分解・洗浄・インジェクター交換25万円の合計50万円コースとなるので、そうなってしまう前に定期的にDPF内部の汚れをとって排気ガスをスムーズに排出できるようにしておくのがこのDPFクリーナーの役目です。

出力低下を回復させてパワーアップ!

DPFの詰まりが取れて排気ガスのスムーズな排出が可能になる事でパワーアップや燃費の向上に繋がります!
新車時のキレイな状態に近づけるだけなのですが、知らず知らずのうちに排気抵抗でこんなにもパワーダウンしていたのか!と体感できます。

DPF強制再生

ディーゼルエンジンを使用している車には「DPF手動強制再生」というボタンが付いているものもあります。ご自身のタイミングで手動強制再生を定期的に行う事もDPFを綺麗に保つ為に必要ですが、そのDPF強制再生だけで取り切れない汚れを取る為に“専用の洗剤”を使って効果的に除去します!
例えば、手洗いや洗濯をする時には水洗いだけでなく、洗剤も使った方がもちろん綺麗になりますよね。

どんな方におすすめ?

クリーンディーゼル中古車を買われた方は前オーナーの使用状況がわからない為、納車前整備で一度DPFクリーナーをしておくと安心です。「最近DPF手動再生ランプの点灯タイミングが早くなったな~」と感じる方や、DPFにしっかり熱が入らない短距離走行が多い方には2年毎くらいの頻度でやってほしいです。エンジンチェックランプが点灯するほどになるとかなり詰まっているので、点灯する前に予防的に施工しましょう!

DPFの汚れ具合はそれぞれお客様の使用環境により大きく異なります。一般的なユーザーは30000km毎を目安に施工すると良い状態が保てるかと思いますが、アイドリング状態で長く作業されるPTO付トラックなどは距離にかかわらず2年毎の施工をおすすめします。
たまに高速道路を走る方はDPFにしっかり熱が入って再生もある程度行われているので、50000km毎の施工でも充分綺麗な状態を維持できたりします。

Information

当店ではデミオ・アテンザ・CX-5など、マツダ車乗り様からのDPFクリーニングご依頼が特に多いです!
MINIのクーパーDもお任せください!

DPFクリーナー「ディーゼル2」施工の方法

ディーゼル2の注入詳細
Screenshot

このように専用のホースを差し込み、DPF内できめ細かい泡を充満させることにより溶剤が染み込み、内部を洗浄します。

DPFにディーゼル2注入

注入前の下準備

洗浄液は泡となってDPF本体内部に充満します。洗浄液が一番行き渡る箇所のセンサーやホースを取り外します。DPFに直接噴射するか、その上部の酸化触媒にも当たるように噴射するかは個別で判断します。

簡単にアクセスできる車種と、多くの構成部品の取り外しが必要な車種もあります。

いざDPFクリーニング

DPFクリーナーの全量を注入します。全量注入後、各部の復元をしつつ30分かけて洗浄液をDPF内部で反応させます。その後30分ほどアイドリングで暖気します。

ディーゼル2を注入
DPF強制再生

DPF強制再生モード

診断機を使用して「DPF強制再生モード」に入れてさらに約40~60分かけて綺麗にします。「DPF手動強制再生ボタン」が無い車種も診断機を使用すれば強制再生が可能です。

輸入車等で診断機を使用したDPF強制再生ができない車種の場合は、走行して自動再生させます。お客様と予定を合わせ、引取時間を逆算してそのままお帰りいただく事も可能です。

白煙で汚れを排出

「DPF強制再生モード」中は大量の白煙にて汚れが出たのがわかります!ワコーズお得意の白煙マジック演出ですね♪
(今回は中古車の納車前整備で実施しているのでナンバー付いてません。中古車はデフォルトでやっておきたいですね)

白煙もくもく
DPFクリーニングのビフォーアフター

DPF内のPM含有量の確認

作業前後に診断機を用いてススの量を確認してみました!クリーニング前が47.5gに対してクリーニング後は2.0gと、約96%が除去されました!「それなりに綺麗になってるはず」とアバウトな感覚ではなくしっかり数値でも表れており、大きな効果があった事が分かりました。

トヨタ車などは「PM堆積量割合80%」などパーセント表示で確認できます。

DPFチェックランプが点灯した事例

チェックランプが点灯するほどの状態になるとDPF交換になる場合が多いです。今回はチェックランプ消灯に成功した事例をご紹介します。

もちろんランプ点灯前に予防としてDPFクリーニングを施工してください!チェックランプが点灯している場合には別途診断料が発生します。

ケース1 トヨタ・トヨエース

トヨタ車でDPF詰まり(トヨタ名称DPR)が原因でチェックランプが点灯した車両がございました。DPFクリーナー「ディーゼル2」で汚れを取れやすくした後に強制再生を実施し、施工前後で診断機で確認すると

・DPR差圧 6.17kPa → 0.09kPa 
 (DPF出入口の圧力差で、この数値が低いほどスムーズに排気が流れてる)
・PM堆積量割合 220% → 0%

ここまでの大幅な改善が数値でわかります!

ケース2 日産・キャラバン

日産キャラバン(E26)で、DPFランプが点滅してP242Fのダイアグが残り、ディーラーでも診断機による強制再生ができずにDPF交換のお見積りをいただいたお客様よりお問い合わせいただきました。
修理の経緯をお聞きして何となくイケそうな気がしたので、ダメ元でディーゼル2を施工しましょうという流れとなりました。ダイアグ消去に成功したら強制再生が可能となります。
(最善を尽くしますが、効果の有無に関わらず施工料金がかかる旨をご了承いただきました)

DPF差圧  他店出庫時 7kPa → 0.5kPa
 (ディーゼル2を施工して1kPaに、その後の強制再生で0.5kPaまで改善)

より丁寧な診断が必要となり3時間付きっきりでの作業でしたが、私もビックリの数値の変化です!無事にDPFランプ点滅もクリアして強制再生が可能となりました。

一緒に添加剤「ディーゼル1」「フューエル2」はいかがですか?

ワコーズ ディーゼル1とフューエル2

ディーゼル1

ディーゼルエンジン用の添加剤です。
特にコモンレールに使用されているインジェクターの清掃に有効で、燃料の良い噴霧が黒煙(PM)の発生抑制に有効です。
当店では中古車購入時や車検時など定期的に注入します。

おすすめ:10,000~15,000km毎の注入
2,640円/本(税込)

フューエル2

ガソリンエンジンとディーゼルエンジン両方に使える添加剤です。これも黒煙(PM)の発生抑制に有効で、ディーゼル1を入れた後の定期メンテナンスとして入れるのをおすすめしております。

おすすめ:ディーゼル1を入れた次回の給油時
2376円/本(税込)

これらディーゼルエンジン用の添加剤を使用することにより、DPFを含めた排出ガス後処理装置の機能維持等を含めたエンジンシステム全体の性能回復に貢献します。
DPFチェックランプ点灯でお預かり時にはディーゼル1を注入してお返ししますが、とても効果あります!

※ディーゼル1とフューエル2は同時に入れないようにお願いします。

作業時間・施工料金

施工時間

DPF周辺のセンサー取り外し・注入・洗浄で60分ほど

強制再生が必要な場合、追加で60分ほどかかるので、合計1.5時間~2時間の作業です。

またDPFクリーナーを注入する際にDPFが50℃以下に冷えている必要がありますので、お預かりして2時間ほど冷やしてからの作業となります。車検時などにご用命いただくとスムーズです。

注:冷間時から10分アイドリングするだけで150℃ほどになってしまいます

DPFクリーニングのみのご依頼の場合

1.朝9~10時にお預かり  センサー取り外しなど施工準備
2.DPFを冷やしてから12時頃にディーゼル2を注入して浸透させる
3.再生時間含め14時頃に作業完了 → お返し可能

7日以上前のご予約で代車のご用意が可能です。
遠方より来られる方には「市内の漫画喫茶→某有名ラーメン店」などでお過ごしいただく方も居られます。

施工料金(税込参考価格)

ワコーズ ディーゼル2 1本 9,504円

技術料 7,050円~

マツダ車やKDH系ハイエースなど 合計16,554円
MINIなど輸入車    合計19,800円~22,000円

※チェックランプ点灯時には別途診断料が発生いたします

DPFのセンサーに簡単にアクセスできて診断機を使用してDPF強制再生をした場合となります。診断機によるDPF強制再生ができない場合、当店によるDPF再生を意識した試走を行います。

「リフトアップしてアンダーカバーを外して施工」など、施工料金は車種により追加が発生する場合がございます。また、センサーが固着して取り外しができない等で施工不可の場合がございます。

従来だとDPFを取り外して作業していたので、実はこの金額は大変リーズナブルです!

よくある質問

「DPFクリーナーで有名なワコーズとリキモリ、どっちがいいの?」と聞かれることがあります。ずばりワコーズの担当者に聞いたところ
「ユーザーが求める効果はあまり変わらず、アプローチの考え方が違う」
との事でした(^_^;)
これは私の考えですが、効果が一緒なら安い方が良く、安い方を数年後に2回目として施工した方が持続的に効果があると考えております。信頼の日本企業WAKO’Sですし!
(リキモリ参考価格:27,500円)

看板犬ミル

私はコスパ重視なのです…

まとめ

DPFクリーナーの重要性が伝わりましたでしょうか?ケミカルで信頼のおけるワコーズ製品ですので、繰り返し使用しても触媒機能を著しく低下させることのない設計です。

基本料金16,000円ほどかかってしまいますが、クリーンディーゼルは定期的にDPFの清掃を行うことで出力低下の防止やさらなる出費抑制につながり、これこそが「The予防整備」の代名詞です! クリーンディーゼルは煤との闘いで、煤さえ攻略すれば多くのトラブルは防げます。ディーゼル2で落とせないほどに頑固な汚れになる前に定期的にやっておきたいですね!

トラック、ハイエース、マツダ車、クーパーDなどクリーンディーゼル車にお乗りの方はメンテナンスとして是非お試しください!

この記事を書いた人

看板犬ミルを使ったプロフィール画像

ゆう@GALAP 

ディーラー整備の経験もあり、当時はまだ珍しい国家一級自動車整備士資格取得をキッカケに富山県での自動車整備資格講習の外部講師経験もある整備歴約20年のベテラン。いろいろ乗ってきた中でもCT9AとMINIは飽きずにオーナー歴10年以上。
Webデザインの知識も少しあり、HP内に大好きな亡き看板犬を登場させがち。